弔電の送り先はどうする?書き方をケース別に解説!

弔電の送り先

「さて、弔電を手配しよう!」というとき、

弔電の送り先ってどう書けばいいんだ?

このように迷われる方は多いのではないでしょうか。

自宅に送る場合や、会社に送る場合、葬儀会場に送る場合など、弔電の送り先にもさまざまなケースがあります。この記事では、弔電の送り先の書き方をケース別に解説します。

弔電の送り先は喪主宛に!時間と場所を必ず確認する

弔電の送り先(宛先)は、喪主宛にするのが一般的です。

そのため喪主になる方のお名前を正確に把握しておかなければなりません。

そのほかにも弔電を送ることにした場合、確認しなければならないことがあります。

必ず確認しなければならないこととは、次のとおりです。

 

弔電を送るさいの確認事項

  • 喪主名
  • 弔電の届け先
  • 葬儀・告別式の日時

 

せっかく弔電を送っても受け取る人がいなければ、届け先に配達を完了することができません。

また弔電はお葬式の最中に読み上げられるものですので、葬儀や告別式に間に合わなければムダになってしまいます。

そのため「喪主の名前」のほかに「弔電をどこに届ければいいのか」「いつ届ければいいのか」を確認しておく必要があるんですよ。

弔電を届けるベストタイミングは通夜?葬儀?告別式?

弔電は訃報を受け取ったら、できるだけ早く手配することが大切です。

弔電はお葬式や告別式の最中に読まれますから、お葬式や告別式の前日までに届けるのがよいでしょう。

前日までに、おおまかな式の段取りなどが考慮されるためです。

弔電をいつまでに送ればいいのか、弔電のお届けタイミングについての詳しい解説は「弔電はいつまでに送るの?突然の訃報に対処できる裏ワザとは」をお読みください。

どうしても到着がぎりぎりになってしまうときには、お急ぎ便などを使って、遅くともお葬式や告別式の3時間前までには到着するように手配しましょう。

今日・明日にスピードお届けが可能な弔電

弔電の送り先の聞き方!聞きにくいことをどうやって聞けばいいの?

弔電の送り先の聞き方、メールや電話で聞く方法

弔電を送りたいけど誰宛に送ればいいのか、どこに届ければいいのかなど、いろいろと疑問点が出てくることもあるでしょう。

そんなとき「不幸があって悲しみに暮れているであろうお宅に、こんなことで連絡して失礼にあたらないだろうか・・・」と遠慮する気持ちになりますよね。

しかし、ここで宛先や届け先、日程などがよくわからないまま、弔電を送るのは避けましょう。

よくわからないまま弔電を送れば、喪主の名前や届けるべき場所、日時を間違える可能性もあります。

せっかく弔電を送っても葬儀が終わった後に届いたのではムダになってしまいますし、喪主の名前を間違えれば大変な失礼に当たります。

そのためよくわからないことは、電話やメールで先方様に確認をしておきましょう。

聞き方に正解はありませんが、次のように問い合わせるとスムーズです。

弔電の送り先を電話で聞く聞き方の一例

よくわからないことは電話で直接聞けば手っ取り早く、また確実ですね。

電話で問い合わせる場合の聞き方の例は、次のとおりです。

もしもし、お世話になっております、〇〇です。

この度はご愁傷さまでした。

△△様(亡くなった方の名前)には生前大変お世話になり、ご焼香だけでもさせていただきたかったのですが、事情があってお伺いすることができません。

せめてお悔やみの気持ちをお伝えするべく、弔電だけでもお送りさせていただきたいと思います。

つきましては、いくつか確認させていただきたい点があるのですが、よろしいでしょうか。

まずは喪主様のお名前を漢字で教えていただけますか?

また「いつ」「どこに」お届けすればいいか、日時と届け先を教えていただけますか?

大変お忙しい中、お時間を頂戴し、申し訳ありませんでした。

それでは失礼いたします。

弔電の送り先をメールで問い合わせる文面の一例

訃報をメールで受け取った場合や、日常からメールでのやりとりが普通な相手なら、メールで問い合わせるのがおすすめ。

ここでは会社同士のやり取りを想定したメール文を紹介します。

件名:【株式会社〇〇】お悔やみ申し上げます。

お世話になっております。株式会社××営業部の〇〇です。

△△様(亡くなった方の名前)のご逝去に際し、心よりお悔やみを申し上げます。

つきましては△△様のご葬儀に弔電を送らせていただきたく、以下の事項について確認させていただきます。

 

喪主様のお名前(お受取人)

届け先住所

お届け日時

 

以上の項目について、誠に勝手ながらできるだけ早急にご返信いただけますでしょうか。

何卒、よろしくお願いいたします。

メールでメッセージをお送りした場合、メールがうまく届かなかったり、先方の確認が遅れるかもしれないことを想定し、念のため「メールを送った」旨、お電話でも連絡を入れておくと親切ですね。

弔電の送り先を喪主以外にする場合

「弔電の送り先は基本的に喪主」であることが望ましいのですが、なにか事情があって喪主名を使いにくいこともあるでしょう。

そういった場合は、送り先(宛名)を喪主以外に設定することもできます。

喪主以外にする場合「様方」や「気付」を使って書きましょう。

様方や気付の使い方についての詳しい解説は「弔電の受取人の名前(宛名)は誰にする?連名にできる?肩書は必要?喪主以外に送る場合を解説」をお読みください。

弔電の送り先を斎場や葬儀会館、寺にする場合

弔電の送り先を斎場や葬儀会館、寺にする場合、喪主名をはっきりと明記し、配達員が弔電を受け渡しできる日時を確認することが大切です。

宛先がはっきり書かれていなかったり、弔電がお葬式や告別式よりも大幅に早く到着してしまったりする場合、受け取りがスムーズにいかない可能性があります。

受取人の書き方は次のとおり。

××斎場気付 〇〇様(喪主名)

もし「喪主名」がわからなければ、あらかじめ斎場や葬儀会館に問い合わせしておきましょう。

いつ、どなたの葬儀かを伝えれば、弔電の手配に必要な情報は教えてもらえます。

弔電の送り先を会社にする場合

会社関係者の訃報をうけとった場合、弔電の送り先を会社にすることもあるでしょう。

会社に送る場合の注意点は、次のとおりです。

 

弔電を会社宛てに送る場合の注意点

  • 受取人欄は喪主の名前
  • お悔やみの文章は簡潔に
  • 差出人欄に会社名や肩書を入れる

 

このように基本的な送り方やマナーは、個人で送る場合とそれほど大きく違うわけではありません。

受取人の欄は喪主名のみを入れ、会社名や肩書を入れたくなりますが、ほとんどの場合は必要ありません。

会社名で弔電を出すときの注意点については、「弔電を会社名で出すときの文例とビジネスマナー」をお読みください。

弔電の送り先を自宅にする場合

お葬式が自宅で行われる場合、弔電は自宅に届くように手配します。

しかしお葬式が葬儀会館などで行われるような場合、弔電は自宅に届けるよりも葬儀が行われる葬儀会館に届けるほうがいいでしょう。

葬儀がどこで行われ、弔電をとこに届ければ喪主に届くのか、まずはその点を確認することが先決です。

弔電の送り先は間違いがないように必ず確認を!

この記事では、弔電の送り先について解説してきました。

送り先の情報がはっきりしていなければ、必ず確認してから送ることが大切です。

「弔電の送り先を直接聞いてもいいのかな?」

そんな風に心配する方も多いかもしれませんが、正しい送り先に確実に到着することがもっとも大切なことであり、確認すること自体は失礼にあたりません。

喪主のお宅と直接的な付き合いがあまりなく、じかに問い合わせることに抵抗があるなら、喪主のご親族やご友人など聞きやすい方を頼って確認してはいかがでしょうか。

お葬式が葬儀会館やセレモニーホールなどで行われるなら、そこのスタッフに問い合わせるのも一つの方法です。

せっかくお悔やみの気持ちを伝える弔電を送るのですから、失礼のないよう確認してから送ることをおすすめします。