弔電の差出人は簡潔で分かりやすく!ケース別の書き方を例文付きで解説
弔電の差出人欄には、普通、弔電を出そうとしている人の名前を書きますね。
自分で弔電を手配するなら、当然ながら自分の名前を書くことになりますし、誰かの代わりに手配してあげるなら、その「誰か」の名前を書きます。
しかし弔電を数名の仲間同士で手配するときや、弔電を会社として出すときはどう書けばいいのでしょうか。
この記事では、弔電の差出人欄の書き方を、ケース別に分かりやすく解説します。
Contents
弔電の差出人の書き方
弔電を出そうと思うんだけど、差出人欄はどう書くのが適切なんだろう・・・
弔電を手配するとき、このように戸惑ってしまう人もいるのではないでしょうか。
弔電の差出人欄の書き方は、それを手配する人によってさまざまな書き方がありますが、まずはもっとも一般的な書き方を解説します。
一般的な書き方は、次のとおりです。
弔電 太郎 様
/
ご令室様のご逝去の報に接し、
謹んでお悔やみ申し上げますとともに、
心からご冥福をお祈りいたします。
/
東京都千代田区丸の内4丁目
天国 みちる
このように、弔電の差出人の欄は、弔電を手配する方の名前と住所を入れます。
通常、弔電を手配するとき以下のようなフォーマットにメッセージを入力しますので、空欄を埋めていけば大丈夫ですね。
弔電サービス「VERY CARD」はメッセージ入力欄の「印字プレビュー確認」というボタンで、実際に送られる弔電のイメージを見ることができます。
プレビューを確認し、文字の配置やバランスを見ながら改行や空白を入れるなどの操作ができるので、とても便利なんですよ。
弔電の差出人に住所は必要?
弔電の差出人欄に、住所は必要です。
なぜなら、住所が明記されていないと弔電を受け取った方に、「どこの誰から届いた弔電なのか」がわからないから。
たとえば弔電サービスで昔から利用されているNTTの弔電サービスをご存知でしょうか。
NTTの弔電サービスは差出人欄に自分の住所を入れなければ、住所が先方様に伝わることはありません。
そのため受け取った方が弔電のお礼状を送りたいと考えていても、住所がわからなければ送ることができないのです。
ちなみにNTTの弔電サービスでは、弔電の送り主の住所を調べることもできますが、一件につき1,000円の手数料がかかるとか・・・。やはり受け取った相手に配慮する意味でも、住所を入力しておくのが親切でしょう。
その点でも、さきほどご紹介した「VERY CARD」は、弔電の差出人の欄は140字まで自由に入力できるフリースペースになっているため、長い住所でも余裕をもって書くことができます。
また、「VERY CARD」の場合、外袋に一緒に以下のような「お届け伝票」を添付して配送されます。
これによりいきなり住所がよくわからない電報が届き、先方様を驚かせるようなことがありません。
差出人にも、受取人にも、非常に親切なサービスだといえるでしょう。
弔電の差出人を連名にする場合のルールとレイアウト
弔電の差出人は、基本的には一人の名前を選んで書きます。
しかし仲が良かった友達同士で連名にする場合、会社の同僚で連名にする場合、兄弟で連名にする場合など「どうしても連名にしたい!」という方もおられるでしょう。
そんなとき注意すべきルールは、次のとおりです。
- 目上の人から順に連名にする
- 夫婦や家族で出す場合は世帯主名のみ
- 人数は2~3名までに抑える
弔電の差出人を連名にする場合の詳しい解説は「弔電の差出人を連名にするときの書き方と注意点を解説!」をお読みください。
レイアウトは、次のようになります。
※兄弟で連名にする場合(タテ書き)の一例
ただ、家族や夫婦で弔電を出すときには、多くの場合、世帯主の名前だけを記入し、そのほかは省略される方が多いです。
家族全員で、また夫婦で連名にする必要が本当にあるかどうかをよく考え、書き方に注意しましょう。
多すぎる連名に注意!同級生やサークル仲間は「一同」を使おう
高校時代のクラスメートが亡くなったので、旧友同士お金を出し合って弔電を送る場合などでは、「メンバー全員の名前を連名にしたい」と考える方もおられるかもしれません。
しかし多すぎる人数で連名にするのは、あまりオススメできません。
多すぎる人数で連名にすると見た目にもバランスが悪く体裁がよくありませんし、相手によい印象を与えない恐れもあります。
多くても2~3名までとし、それ以上になる場合は「一同」を使って書きましょう。
〇〇サークル一同
〇〇同好会一同
〇〇高校第△回生同窓生一同
〇〇高校△年□組クラスメート一同
差出人を連名にせず、このように表記すると見た目もスッキリし、受け取る人にもわかりやすくなりますね。
弔電を会社として出すときの差出人欄はどう書く?
弔電を会社として出す場合は、社内規定に従って手配します。
社内規定で決められていなければ「対処した人によって対応が違う」ということにもなりかねませんので、早急な取り決めをオススメいたします。
会社で弔電を手配するとき、差出人欄に会社名や肩書を記入するのが一般的。
弔電を会社として出すときの差出人欄の例は、次のとおりです。
会社名で弔電を出すときの注意点は「弔電を会社名で出すときの文例とビジネスマナー」で詳しく解説しています。
さきほどの例では2名の連名になっていますね。
このように、連名にするなら立場が上の人から順に書くのがマナーです。
とはいえ必ず連名にしなければならないというわけではありませんので、とくに連名にする必要がないなら「株式会社〇〇 社員一同」で十分です。
弔電の差出人を旧姓がわかるように書く方法
差出人の欄に結婚後の名前を書いても、先方様に自分だとわかるだろうか?
結婚などで苗字が変わった方は、弔電を打つときでもこのような心配があります。
たしかに、苗字が違うだけで名前の印象はガラッと変わりますから、念のため旧姓は入れておくほうが親切でしょう。
差出人の欄に旧姓を入れる書き方の例は、次のとおりです。
弔電 花子(旧姓 伊藤)
このように新姓の後にカッコでくくり、旧姓を添え書きします。
弔電の差出人の書き方は簡潔に!孫や子など続柄は不要
この記事では、弔電の差出人欄の一般的な書き方について解説してきました。
弔電の差出人欄は、受け取った方が「どこの誰からの電報か」が一目でわかるよう、簡潔かつ分かりやすく記載することが大切です。
そのため住所や会社名、所属、サークル名、クラス名などを書き添える必要があります。
ただし注意すべき点もあります。
たとえば亡くなった方のお孫さんが弔電を打つときでも、「孫〇〇」というような続柄の表記は必要ありません。
通常の場合と変わらず、住所と名前だけで大丈夫です。
簡潔かつ分かりやすく書いてあるか、蛇足となる言い回しはないか、もう一度客観的に見直してから注文するようにしてくださいね。