弔電を会社名で出すときの文例とビジネスマナー

弔電を会社名で出すときの文例紹介

「社内で訃報があった」「社員の家族が亡くなった」あるいは「関係先に不幸があった」、このような場合、会社として弔電を打つことがあります。

会社として弔電を打つ場合であっても、弔電の送り方は通常の場合と変わりません。

弔電を送るときの基本的なマナーや注意点については「弔電(ちょうでん)とは?香典(お金)と一緒に渡す方法や送るタイミング」をお読みください。

しかし細かいところで、通常の送り方と若干異なる箇所もあります。

この記事では会社として弔電を打つ際の送り方のビジネスマナーや、具体的な文例について解説します。

弔電を会社名で出すときのルールとビジネスマナー

会社関係者に訃報があった場合、会社の名前で弔電を送ることになります。

そのような場合は、あらかじめ決められた社内規則に則って弔電を送りましょう。

大きな会社になると、同じ会社であっても部署ごとに何種類もの電報を送るケースもあり、「同じ会社から何通も送るなんて無駄じゃないかな」と思われる方もおられるかもしれませんね。

しかし会社としての立場がありますので、規則通りに送ることが正しいとされます。

また会社名で弔電を送るさい、気を付けることは次のとおりです。

会社名で弔電を送るときの注意点

  • 送り先(宛名)を確認する
  • 会社名は略さず正式名称で書く
  • 社名を間違えない
  • 弔文は感情的にならず端的に
  • 社名を傷つけないランクの台紙を選ぶ

 

写真:ワンランク上の弔電サービス【VERY CARD】

 

弔電の台紙はピンからキリまであり、なかには無料の台紙もあります。

しかし無料の台紙はあまりにも粗末な印象をぬぐえず、やはり社名を担っている以上無料の台紙はおすすめはできません。

相手の心証を害する可能性もあり、無料の台紙で送るくらいなら弔電を出さないほうがマシともいえます。

インターネットで注文できる弔電会社の中には西陣織という芸術品を弔電にあしらい、なんと2,800円~という低価格で送ることができるものもあるんですよ。

 

送り先・宛名を確認し、正式名称で書く

弔電の宛名は基本的に喪主の名前で出しますが、送り先は自宅なのか、告別式の会場なのかで住所の欄が変わります。

そのため訃報を受け取ったら必ず「喪主名」と「弔電の届け先」を確認しましょう。

弔電の宛名についての詳しい解説は「弔電の宛名はどう書く?書き方やマナーを文例付きで解説!」をお読みください。

差出人欄は、自分の会社の会社名が入ります。

そのとき社名は略さず、正式名称で書きましょう。

もちろん社名を間違うのはもってのほかです。

会社の名前を使ったオフィシャルなものなので、弔電の本文は感情的な表現を避け、シンプルで簡単なものが好まれます。

会社から出す弔電の文例!シンプルでスマートな表現に

弔電は葬儀や告別式の会場で、参列者を前にして読み上げられます。

いくつもの弔電を読み上げられるので、それに埋もれてしまわないよう個性的なオリジナルの文章でお悔やみを伝えられる方もおられます。

しかしそのような感情的な文章は、ビジネス弔電ではNG。

会社として弔電を出す場合はシンプルなもののほうが好まれます。TPOをわきまえた文章で送りましょう。

会社名で弔電を出す場合の、一般的な文例は次のとおりです。

文例1

貴社〇〇様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。

文例2

〇〇様ご逝去の報を悼み、ご冥福をお祈り申し上げます。

ここに哀悼の意を表し、生前頂きましたご厚情に深く感謝いたします。

文例3

〇〇様の急逝の報に接し、社員一同心より哀悼の意を表します。

文例4

社長様のご訃報に、当社社員一同、謹んで哀悼の意を表します。

ご遺族の皆様ならびに社員ご一同様に、心からお悔やみ申しあげます。

このようにビジネスにおけるお悔やみは、あくまでも端的に表記するのがよいでしょう。

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弔電を会社から出すときの宛名と差出人欄の書き方

会社名を背負っている弔電は、個人で送るときよりも気を使いますよね。

弔電を会社名で出したいときの宛名ならびに差出人欄の書き方は、どのようにしたらいいのでしょうか。

宛名と差出人欄の書き方は、次のとおりです。

宛名:喪主名

差出人:会社名 役職名 部署 社員一同(もしくは名前) 会社の住所

ちなみに「宛名」の欄に、会社名や役職名は入れることはほとんどありません。

なぜなら喪主と会社は無関係の場合が多いからです。

POINT

例えばA社の専務が亡くなり、喪主を務めるのは専務の奥様だったとします。

そのさい宛名には喪主である奥様の名前を書くことになります。

奥様がA社で働いているわけではないので、奥様の名前に社名を付けるとおかしなことになってしまいます。

会社名は差出人の欄に入れます。

そのほか役職名、部署名などを入れ、「社員一同」と表記します。

個人名などを添える場合は、その方の了承を得てくださいね。

連名にするときは、役職の重い人から順に並べるのは基本です。

弔電を連名にするときの注意点については「弔電の差出人を連名にするとき書き方と注意点」をお読みください。

また弔電の差出人欄にはかならず住所を付けますので、会社の住所を入れてください。

会社名や役職名を入れると、けっこう文字数が多くなるなあ・・・

このような印象を持たれる方が、多いのではないでしょうか。

NTTの弔電サービスは、文字数が多くなるごとに料金が高くなる文字課金制です。

会社名や住所も文字数にカウントされてしまうので、どうしても費用が高くついてしまいがち。

しかしインターネットから24時間注文できる電報サービス【VERY CARD】 なら、350文字までのメッセージを台紙費用だけで送ることができるので、非常に経済的です。

従来の電報サービスに比べて、なんと60%もコスト削減できる優れもの。

また経費削減に役立つだけでなく、請求書を月締め請求や、自動引き落としに設定できたりと管理にも便利です。

弔電を法人名で出すときの文例とビジネスマナーまとめ

この記事では、弔電を会社名で出すときの文例やマナーについて解説してきました。

ビジネス弔電であっても「告別式が始まるまでには必ず届くようにする」などの、基本的なマナーは変わりません。

また会社の重役から連名にすることや、正式名称を間違えないで書くことなど、一般的なビジネスマナーを試されます。

弔電業者に依頼する前に、必ず周りの人にも校閲を頼むことがおすすめ。

そして誤字や脱字のないように確認するとともに、責任者に最終確認をしてもらうほうがよいでしょう。

社名を担っていることを忘れずに、くれぐれも丁寧に確認することが大切なんですよ。