弔電の受取人の名前(宛名)は誰にする?連名にできる?肩書は必要?喪主以外に送る場合を解説

弔電の受取人の名前(宛名)は誰にする?連名にできる?肩書は必要?喪主以外に送る場合を解説

さて、弔電を手配しようか

・・・となったときに「受取人は誰にするの?」と迷う方は、多いのではないでしょうか。

弔電を送る機会は、それほど何度もあるものではありませんので、受取人や差出人の書き方など、弔電のルールに戸惑うのも無理はありません。

この記事では「弔電のマナーとして、受取人の名前をどう書くか」について解説します。

弔電の受取人は誰にすべき?基本的には喪主の名前を書く

弔電の受取人は誰にすべき?宛名の書き方

このように受取人(宛名)は弔電の一番上(縦書きの場合は一番右)に書かれます。

受取人の名前は、基本的に「喪主」。

そのため、誰が喪主を務めるのかを、念のためフルネームで確認しておく必要があります。喪主は多くの場合、亡くなった方の配偶者や、その子供が勤めます。

弔電の宛名について詳しい内容は「弔電の宛名はどう書く?書き方やマナーを文例付きで解説!」をお読みください。

弔電の受取人に肩書は必要ない場合がほとんど

弔電の受取人の欄に、肩書を書くべきなの?

喪主が社会的に立場のある方である場合、肩書を書くかどうか迷いますね。

しかし弔電の宛名には、会社同士で付き合いがあり、会社の名前で弔電を出すような場合を除き、肩書は書かなくてもOKです。

たとえば、取引先の社長が亡くなり、社長のご子息が喪主を務める場合、ご子息が取引先で要職についているなら、肩書を書いてもいいでしょう。

しかし取引先の社長が亡くなり、社長のご子息が喪主を務める場合でも、取引先ではない会社に勤めているなら、肩書を書く必要はありません。

一般的には受取人の欄では肩書を省き、差出人の欄で自分の会社名と肩書を書き添えるのが正しいとされています。

弔電を会社名で送るときの注意点について詳しい解説は「弔電を会社名で出すときの文例とビジネスマナー」をお読みください。

弔電の受取人を喪主以外にする方法

本来ならば受取人の欄は喪主の名前にすべきなのですが、なんらかの事情があって、喪主の名前が確認できないという場合もあるでしょう。

また喪主と全く面識がなく、喪主ではない人宛に弔電を渡したいときもあるかもしれません。

そんなとき、受取人の欄はどう書けばいいのでしょうか?

受取人を喪主以外に設定する場合の書き方を解説します。

喪主の名前が不明なときの受取人の書き方

喪主の名前がよくわからないときの受取人の書き方は、次のとおりです。

故〇〇(故人名)様ご遺族様

このように書くと、喪主の名前を書かずに送ることができます。

喪主ではない人宛に弔電を渡したい!様方・気付を活用する

喪主とは顔を合わせたこともないのに、喪主の名前で送ってもいいのかな・・・?

喪主と直接面識がないため、喪主の名前を書いていいかどうか迷う、というケースもあります。

しかし弔電のに関しては、それほど深く考える必要はありません。

たとえば友人のお父様が亡くなり、喪主はお母様が務めるとします。

そういった場合、たとえ面識がなくてもお母様(喪主名)で出して大丈夫です。

しかし「知らない人から弔電が届いては、先方さまが怪訝に思われるのでは?」と心配であるなら、弔電の受取人を次のように書いてもいいでしょう。

〇〇(喪主名)様方△△様

 

××斎場気付 △△様(葬儀会館宛に送る場合)

※△△に入るのは、弔電の受取人名

 

このように「様方」「気付」をうまく使って、喪主でない人宛に弔電を送ることもできます。

弔電の受取人(宛名)を連名にすることはできる?

弔電の受取人(宛名)の欄を連名にすることは、ほとんどの場合ありません。

先ほど解説した通り、受取人の欄は基本的には喪主にし、喪主と面識がないときなどイレギュラーな場合は「様方」や「気付」を活用しましょう。

たとえば社内で訃報があったとき、会社として弔電を送ることもありますね。

亡くなった方が「社員の親」や「社員の兄弟」「社員の兄弟の配偶者」など、関係先が遠い場合、本当に喪主名で出してもいいのかどうか迷うところ。

しかしそういったときは受取人を連名にするのではなく、「〇〇(喪主名)様方△△様」と書くのがベター。

また受取人の欄は喪主名のみにし、差出人の欄に、「〇〇株式会社営業部」などといった肩書を名前の前に添えるのもいいでしょう。このような形で、故人との関係を明確にすることができます。

その一方で、差出人の欄は連名にすることは可能です。

弔電の差出人の欄を連名にする方法については「弔電の差出人を連名にするときの書き方と注意点を解説!」をお読みください。

結論!弔電の受取人(宛名)は喪主以外にすることもできる

この記事では、弔電の受取人を誰にするのが適当か、また喪主以外の名前で送る方法について解説してきました。

弔電の受取人の欄は、喪主との接点が希薄だったとしても、基本的に喪主の名前を書いておくのが無難です。

そして喪主と直接面識がなくても、受取人を連名にするようなことは避けたほうがいいでしょう。

連名にするよりは、「様方」や「気付」を利用するのが一般的。

また「喪主の名前を確認しそびれた」「喪主が誰になるのかはっきりわからない」というときは、「ご遺族様」を付けるんでしたね。

お悔やみを伝えるときも弔電のマナーを理解し、気持ちよいお付き合いができるといいですね。