弔電を辞退するには?失礼にならないようにメールで断る方法を例文付きで紹介!

 

 

最近は、家族葬を選ぶ方が増え「お葬式は身内でひっそりと・・・」と望んでいる方も多いですね。

そもそも人が一人亡くなるだけで、遺された家族は手続きや対応で忙しくなります。

「故人と生前つながりのあった友人知人からたくさん送られてくるお悔やみの数々には、とても対応しきれない!」

弔電や供花が送られてくれば、それに対応しなければなりません。

この記事では「できれば弔電を受け取りたくない」という方に、先方に失礼のないようにやんわりと断るテクニックを紹介します。

 

弔電を辞退するのは失礼?相手を不快にさせないように断るには

弔電を辞退すること自体は、失礼にはあたりません。ただ、断るためには配慮が必要。

それはあらかじめ「弔電がいらない」という旨を伝えておくというものです。

すでに自宅に届いてしまった弔電を、「いりません!」と突き返すことはできませんので注意してくださいね。

すでに届いてしまった弔電の対処法はこちら

弔電が届かないよう、あらかじめ辞退したい旨を伝えるときのポイントは、次のとおりです。

 

  • 弔電不要は訃報を伝えたときに
  • 電話やメール、口頭で確実に相手に伝える
  • 会社にはメールやFAXで送信する

 

このようなポイントを押さえつつ、どのような内容で伝えれば失礼にあたらないのでしょうか。

 

弔電をメールで辞退する!相手に失礼にならない例文を紹介

「事情があって葬儀に参列することができないけど、せめてお悔やみの気持ちだけでも伝えたい!」

弔電を送る方は、このような切実な気持ちで弔電を手配しています。

にもかかわらず、「弔電なんていりません!そういうのにいちいち対応できません!」という雰囲気が伝わってしまうと、相手の好意を踏みにじることになりかねません。

そこで相手に不快感を与えることなく、弔電を断ることができるメール文を紹介します。

 

【メール文】会社(職場)からの弔電を辞退したいときに使えるテンプレート

メールで訃報を伝える場合というと、会社や職場などオフィシャルな相手になるのではないでしょうか。

会社にはそれぞれ社内規定があり、社員やその家族が亡くなったときの香典や弔電のルールもあらかじめ決められています。

それを断るためには、訃報を伝えるメールに弔電不要のメッセージも一緒にかき込むことがオススメ。

会社に家族の訃報を伝えるときのメール文は、次のとおりです。

 

【件名】〇〇(故人名)逝去のお知らせ●営業部 △△(自分の名前)●


【本文】
××部(関連部署名)各位


お疲れ様です。営業部の △△ です。

父 〇〇儀、 かねてより療養中でございましたが、
ー 月ー日に逝去いたしました。
葬儀は故人の希望により、近親者のみで執り行いたいと思います。

なお、御供や御香典、弔電、供花等については、
誠に勝手ながらご遠慮させていただきます。

何卒、ご理解いただきますよう宜しくお願いいたします。


営業部
△△

 

きちんと部署があり、社内規定があるような会社の場合、口頭で伝えるだけでは不十分。

しっかり社内メールとして送信しておいた方が安心です。

 

【メール文】友人・知人からの弔電を辞退したいときの例文

私的なつきあいのある友人や知人であっても、近親者の訃報は口頭では伝えづらいものです。

なんだかお互いシンミリしてしまうから、メールでドライに伝えたい!

そういう方には、メールで端的に訃報を伝えましょう。

友人や知人に弔電を辞退するときのメール文は、次のとおりです。

 

【本文】

ごぶさたしております、△△です。

最後に会ったのは、何年か前のバーベキュー大会だったでしょうか?
お互い家庭を持ち、疎遠になってしまいましたが、
ぜひ今度は子供も一緒にみんなでキャンプができたらいいですね。

実は、長く病気療養中だった父が、このほど亡くなりました。
神経質な父でしたが、最期は眠るように穏やかだったのが家族にとっては救いです。

お葬式は故人の希望により、近親者のみで執り行う家族葬です。
そのため、お供えや香典、弔電、供花はご遠慮させていただくことになりました。

もし、どなたかから父の訃報をお聞きになり、
お供え物などのお心遣いをいただいては申し訳ないと思い、
余計なことかとは思いましたが、メールにてお知らせさせていただきました。

なにとぞ、よろしくお願いいたします。


△△(自分の名前)

友人や知人といってもどの程度の関係なのかを考え、相手に合った言葉遣いでアレンジしてくださいね。

 

 

電話で「弔電は辞退したい」と伝える場合

デジタル化が進んでいるとはいえ、訃報を伝える手段として「電話」を使う場合が多いですね。

相手が高齢であったり、親類縁者だと電話で連絡することの方が多いのではないでしょうか。

電話で訃報を伝えるにしても、きちんと要点を押さえ、伝えるべきことをしっかりと伝えることが大切です。

 

  • 家族葬であること
  • 香典やお供え、弔電はお断りしていること
  • 以上のことは故人の遺志であること

 

親戚づきあいが煩わしいと感じる方も多いなか、電話で話すのは苦手な方もいらっしゃるかもしれません。

しかし煩わしいからこそ、香典返しや返礼が発生しないようあらかじめ手配しておかなければいけないのです。

 

弔電を辞退しているのに送ってくる人がいる!そんな人への対処法

 

メールの内容をよく理解していなかったのか、最後まで読んでいなかったのか、それでも弔電を送ってくる人はいます。

「弔電を遠慮したいってわざわざ言ってくるってことは、逆に弔電を送ってほしいってことなのかも?」と、裏の裏を深読みしすぎる義理堅い方なのかもしれませんしね。

メールをあらかじめ送っておかなかった知人から、弔電や香典を受け取ってしまうというケースもあります。

弔電が送られてきた場合でも、かたくなに拒否するべきではありません。

少なくとも悪意があって弔電を送ってくるような人はいませんので、ご好意はありがたく受け取り、その場を丸く収めましょう。

普通のお葬式では、香典を受け取ったときには香典返しを、弔電を受け取ったときにはお礼状を返すのが礼儀です。

弔電のお礼状の書き方は「弔電を受け取ったらお礼状は必要?送り方や文例を紹介」でカンタン!

人と人のつながりは、今後いつどこでどうなるかわかりませんから、お礼状くらいは送っておくことがオススメです。

 

弔電を辞退するのは失礼にはあたらない!断り方に注意しよう

この記事では、弔電を受け取らないためにはどうしたらいいか、について解説してきました。

それは「あらかじめ断っておく」というもの。

正しくは、「弔電を送らせないためにはどうしたらいいか」ということに尽きるかと思います。

すでに発送され、配達人が玄関まで届けに来ているのに「受取拒否」はできませんので注意してくださいね。