弔電の送り方!代表的な3種類の電報の特徴とメリット・デメリット

弔電とは、メリットとデメリット

弔電(ちょうでん)とは、何らかの理由があって通夜や葬儀会場に出席することができない人が、お悔やみの気持ちを伝えるために利用する電報のことです。

電報を請け負う企業は多数存在し、送り方もさまざまなので、どんな送り方がよいのか迷ってしまいますね。

この記事では、弔電を送る一般的な方法には何があるのか、おすすめの送り方は何か、を解説します。

弔電にはどんな送り方がある?注文の仕方は3種類

弔電は、お葬式で読み上げられる電報なので、少なくともお葬式が始まる前までには届けられる必要があります。

そのため訃報を受け取ったらすぐに手配するようにしましょう。

弔電を送る方法には何があるのか、まとめました。

 

弔電を送る方法

  • NTTの電報サービス(DーMAIL)を利用する
  • 郵便局の電報サービス(レタックス)を利用する
  • そのほかインターネット電報サービスを利用する

 

弔電を送る手段のうち、それぞれどのような特徴があり、どんなメリットとデメリットがあるのかを解説します。

 

弔電の送り方1、NTTの電報サービス(DーMAIL)を利用する

NTTの弔電は、昔から一般定期に利用されてきた電報サービスですね。

NTTの弔電は、局番なしの115に電話をかけて注文する方法と、インターネットで注文する方法(D-MAIL)があります。

電報といえばNTTというイメージが強いので、NTT以外の選択肢を知らないという方も多いかもしれません。

それくらいネームバリューのあるNTTの弔電ですが、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

 

NTTで弔電を送るメリット・デメリット

メリット

・注文方法が電話とインターネットが選べる

・無料の台紙がある

・フラワー電報で、供花を送ることもできる

デメリット・オプション料金がかさむと合計金額が割高になる

・メッセージ料がかかるため、文字数が多くなると合計金額が高い

・差出人名も(住所を入れる場合は住所も)文字数にカウントされる。

・時間指定ができない


NTTは弔電を電話注文できるため、インターネットの利用がむつかしい人にとって嬉しいサービスですね。

電報料金の計算の仕方は、次のとおりです。

電報料金の計算

メッセージ料+台紙料金+オプションサービス料金+消費税

気になるメッセージ料金は、25文字までだと660円。5文字増えるごとに90円課金されるシステムです。

オプションサービス料金というのは、受取人を連名にしたり、文字を毛筆書体に変えるなどの依頼に応じて課金されます。

 

NTTで弔電を送ると最短でいつ届く?

NTTの弔電サービスで送った場合の到着時間は、申し込み時間によって3つに分けられています。

 

NTTで申し込んだ場合の到着時間

申込時間到着予定
午前8時~午後7時当日中
午後7時~午前0時※翌日の午前8時以降
午前0時~午前8時※当日の午前8時以降

※この時間帯はインターネットからの注文(D-MAIL)のみ適用されます

 

NTTの電報は到着予定がざっくり決まっているものの、正確な時間指定ができないことが残念な点です。※配達日に関しては、1カ月前から指定できます

やや到着時間に余裕がある状況なら、NTTで送っても問題はありません。

 

無料台紙、本当に大切なあの人の最期の別れに使いますか?

NTTには、選択できる台紙のなかに「無料」のものもあります。

  参照:NTT(DーMAIL)の無料台紙

しかしご覧のとおり、無料の台紙は余分なものがなくシンプルすぎるデザイン。

本当にこれを大切な方の最期の別れに使いますか?

たしかに弔電ひとつで誠意のあるなしは関係ないかもしれませんが、シンプルすぎて、木で鼻をくくったようにそっけない印象を先方に与えかねない、という心配もあります。

そもそも弔電はお葬式に出られない場合に、やむを得ず送るお悔やみの言葉。いわば自分の分身だともいえるのです。

そのことを考えれば(もちろんこれは個人の価値観ですが)弔電を「無料」の電報でオトクに送るというのはあまり良い考えだとは思えません。

また無料の台紙で送っても、メッセージ料は無料ではないので、結局のところ高くついてしまいがち。

実はトータルで考えると無料の台紙とはいえ「オトク」とまではいえないのです。

NTTで無料の台紙を使って送るのとほぼ同じくらいの料金で、すてきな「デザイン台紙」を送るとっておきの裏技もありますよ。

お得にデザイン台紙を送る裏ワザは「弔電の金額はいくらぐらいが相場なの?送る相手にふさわしい台紙とは」をお読みください。

 

弔電の送り方2、郵便局の電報サービス(レタックス)を利用する

弔電を郵便局から送る方法に、レタックスというサービスがあります。

レタックスは冠婚葬祭、さまざまなシーンに利用できる電報。

正式名称は、ファクシミリ送信型電子郵便といい、実はファックスを利用して送信されるメッセージなんですよ。

 

レタックスのシステム

  1. 受注した弔電(原稿)を配達支店へファックス送信
  2. 受信した文面を指定台紙に貼り付け、弔電を作成
  3. 送付先に速達として配達

 

レタックスはこのようなサービスです。

では次にレタックスの特徴を、メリットとデメリットに分けて説明します。

 

レタックスで弔電を送るメリット・デメリット

メリット

・シンプルな「かんたん作成」と、テキストや写真を編集する「こだわり作成」が選べる

無料の台紙がある

・文例や台紙の選択肢が少ないため、迷わずに済む

デメリット ・台紙の種類が少ない

・メッセージ料がかかるため、文字数が多くなると合計金額が高い

・線香やお花など付属品と一緒に送るサービスはない

・供花が送れない

レタックスの申し込みはインターネットと窓口で受け付けています(レタックスの電話注文は廃止になりました)。

 

レタックスで送ると最短でいつ届く?

レタックスは届け先の住所によって、到着時刻が左右されます。

当日配達の締め切り時間までに申し込めば、おおむね当日中に配達してもらえる地域が多いですが、すべてがそうとは限りません。

※当日配達の締め切り時間も13:30までの地域と、15:30までの地域があります。

とはいえ、届け先の住所によっては、「当日配達」や「翌日の配達日指定」、「配達時間帯希望」などができない地域があるので注意が必要です。

POINT

もし配達日に希望がある場合は、「当日配達ができるか」「締め切り時間はいつか」「配達日や配達時間を希望できるか」を郵便局に問い合わせてみるほうがいいでしょう。

 

弔電の送り方3、インターネット電報サービスを利用する

弔電をインターネットで注文できるサービスは、いまどんどん増えています。

24時間365日、いつでも注文を受け付けてくれるのが、インターネット電報の良いところですね。

そのほかにもどんなメリットがあるのでしょうか。

インターネットで弔電を送るメリット・デメリットは次のとおりです。

 

インターネットで弔電を送るメリット・デメリット

メリット ・たくさんの電報業者が競合しているので、サービスが充実している

・写真を見ながら比較検討できるので商品をイメージしやすい

・台紙のバリエーションが豊富で豪華

・線香やプリザーブドフラワーとともに送ることもできる

・供花を送ることもできる

デメリット ・パソコンが苦手な人には利用しにくい

・たくさんの電報業者が競合しているので、どこがいいのか迷ってしまう

 

ネットで弔電を送るシステムは、最近とても発達してきています。

インターネット電報の参入企業は各社競合しているため、消費者により便利なサービスへとどんどん進化しているんですね。

どこの会社の商品も種類やサービスが充実し、利用しやすい工夫がされています。

一律料金で値段を提示する会社や、文字数制限なしのサービスを提供する会社、西陣織の台紙、プリザーブドフラワーと送る弔電など、使い勝手にも商品のデザインにもさまざまに工夫が凝らされています。

たしかに、生前お花が好きだった故人を偲び、プリザーブドフラワー付きの弔電を送るなんてとても素敵ですよね。

全国一律1,280円~、文字課金なしでリーズナブルな電報を送れるサービス

またネット申し込みの弔電は、人件費などのコストをカットできるため料金が安いだけでなく、届くスピードも速いのでオススメの送り方なんですよ。

 

ネットで弔電を送ると最短でいつ届く?

弔電はお葬式の前までに届かなければ意味がありません。

そこで気になるのは「弔電を送ったらいつ届くか」ですね。

ここでは弔電業者のひとつ、「VERY CARD を例にとって解説します。

VERY CARDは、株式会社humony(ヒューモニー)」が運営する電報サービス。

humonyの親会社であるSGホールディングスは、物流サービスで有名な佐川急便も傘下に抱える東証一部上場企業なので安心できますよ。

VERY CARDの弔電の送り方は、次のとおりです。

 

VERY CARDを送る手順

  1. 配達希望日、送付先の情報(住所や宛名)を確認する
  2. 電報の本文を考える(文例を参考にしてもOK)
  3. 電報を申し込む

 

VERY CARDは、「より早く届けられる電報(台紙)を、届け先の住所から検索」することができます。

そのなかから台紙を選べば、当日or翌日に届けることも可能。

「特急サプライズ便」を選べば、当日3時間以内という最速の時間で配達することができるんですよ。

参照:特急!サプライズ便サービスのあるVERY CARD

POINT

弔電は、訃報を受け取ったらできるだけ早く届けたい。

まして喪主が忙殺される「お葬式直前」に届くのはできるだけ避けたいもの。

場合によっては、便利な特急サプライズ便の利用も検討し、ぎりぎりに届くようなことのないようにしたいですね。

弔電がいつ届くか心配!当日、最短で届ける方法は?

急ぎでお悔やみ電報を送りたいけど、どこの業者から送るのがいいのかよくわからないという人もいるでしょう。

確実に「早く」届けたいなら、おすすめできるのは次の2つの方法です。

確実に早く弔電を送る方法

  • VERY CARDの特急サプライズ便を使う
  • NTTで午後7時までに注文する

この2つの中でも、「3時間以内」という時間指定ができるVERY CARDはオススメ。

しかしここに「電報は電話で注文したい」という条件が加わると、電話注文ができるNTTがオススメになります。

郵便局のレタックスは、配達先が街の中心部付近なら何の問題もないのですが、地域によっては配達が遅くなる場合があるので、確実に当日配送とはいえないところに難点があります。

弔電の送り方まとめ!自分にあった送り方を選ぼう

この記事では、弔電にはどんな送り方があるかについてまとめました。

入学や進級といったお祝い事に使う電報と違い、お悔やみの電報は「いつ必要になるのか」全く予測できないという側面があります。

訃報を受け取ったらすみやかに手配しなければ間に合わないため、どの電報会社がもっともスピーディーに送れるのか、基礎知識として頭に入れておくといいですね。

電報会社のなかでも、電話で注文できるのはNTTだけになります。

しかしインターネット注文の強みは、やはり24時間365日、夜間でも注文できるところ。

メリットとデメリットを比較して、自分に合ったサービスを提供するものを選ぶことをおすすめいたします。