介護施設の種類には何がある?違いや特徴をわかりやすく解説

介護施設の種類と特徴

介護施設にはさまざまな種類があり、何がどう違うのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。

高齢者のための介護施設には、自治体や社会福祉法人が運営する公的施設と、一般企業が運営する民間施設があり、それぞれ利用できる対象者や費用の面で違いがあります。

この記事では介護施設の種類別に特徴や違い、費用についてわかりやすく解説します。

介護施設の種類がいろいろあって悩む!どういう違いがあるの?

高齢者のための介護施設にはさまざまな種類があります。

まず介護施設には二つの種類があり、運営母体が公的機関か民間機関かで種類が分かれています。

下の図をご覧ください。

介護施設の種類・公共施設と民間施設の違い

地方自治体や社会福祉法人などの機関が運営する公共型介護施設は、あまり費用をかけないでサービスを受けることができるため人気です。

しかしそのぶん入居希望者も多く、何年か先までの予約が埋まっており、なかなか順番がまわってこないことがデメリット。

ご高齢の方が増えており、利用者の数に施設数が追い付いていないことも原因のひとつです。

下手をすると「老人ホームの順番を待っているうちに当事者が亡くなってしまった」なんてことも。

一方、企業が運営している民間型介護施設は、公的機関に比べ月額費用がかさみます。

しかし設備やサービスに関して、民間企業は手厚く、より安心できるサービスを提供する工夫を凝らす施設も多くあるため、意外と入居後の満足度が高かったりもするんですよ。

費用が「高い」「安い」というだけでなく、当事者に適した施設はどんなところか、ほしいサービスは何かを考え、施設選びをすることがおすすめです。

介護施設の種類一覧表!特徴や必要な月額費用をざっくり解説

介護施設にはくつかの種類があり、受けられる介護サービスによっても種類が分かれています。

ほとんど自分で体が動かせない要介護の方が必要とするサービスと、身の回りのことはできる要支援の方が必要とするサービスでは、サービス内容に違いがあるのは当然ですよね。

住むところだけでいいのか、食事や医療のサービス、生活の介助が必要かなど、本人の体がどのような状態で、どの程度の介護を必要としているかで施設を選ぶ基準が変わってきますね。

また入居を考えるには、まずどれくらいの予算があるかは重要なポイント。

どんなに居心地が良い施設でも、月に支払う金額が予算を上回っているようでは、その人に合った施設だとはいえません。

ここでは介護施設ごとによって違う特徴と、月にどれくらいの費用が必要になるのかを一覧形式でまとめました。

介護施設の種類一覧表(公共型)

介護施設 特徴 平均的な月額費用
特別養護老人ホーム

(介護老人福祉施設)

  • 通称「特養」
  • 介護が必要になった方のための介護保険施設で、要介護3以上の高齢者が対象
  • 待機者が多い
8~13万円

1割負担

介護老人保健施設
  • 通称「老健」
  • リハビリに重点を置く介護保険施設
  • 基本的に在宅復帰を目指すが、看取りにも対応
8~13万円

1割負担

介護療養型医療施設
  • 2011年に廃止され、施設は減少傾向にある
  • 医療ケアや看護、機能訓練を受けながら病気の療養を行う
  • 病院に併設されるケースが多い
8~13万円

1割負担

養護老人ホーム
  • 経済的に困窮した高齢者を社会復帰させる施設
  • 住む場所のない高齢者を受け入れる施設
  • 自立した方が対象
0~14万円

※前年度の収入によって利用料が決まる

軽費老人ホーム
  • 食事サービスのある「A型」、自炊の「B型」、食事や生活支援のある「ケアハウス」の三種類がある
  • 有料老人ホームより安価に利用できる
  • 自分で身の回りの世話ができることが条件
7~20万円

※月額費用のほかに、初期費用や入居費用が必要になる場合があります。具体的な入居費用は各施設により違いますのでお問い合わせください。

介護施設の種類一覧表(民間型)

介護施設 特徴 平均的な月額費用
有料老人ホーム
  • 「健康型」「住居型」「介護付」有料老人ホームの3種類がある
  • 民間企業が運営しているため、料金は高めだがサービスに工夫が見られる
10~200万円
グループホーム
  • 認知症対応型共同生活介護
  • 要支援2以上の認知症高齢者が対象
10~40万円
サービス付き高齢者向け住宅
  • 「サ高住」「サ付き」と呼ばれる
  • 自立、軽度の要介護構成者が対象の民間が運営する介護施設
10~60万円
生活支援ハウス
  • 高齢者生活福祉センター
  • 介護支援機能、居住機能、交流機能を提供する高齢者住宅
  • 60歳以上の一人暮らし、夫婦のみの世帯で家族による援助が受けられな方
収入により利用料が決まる
高齢者専用賃貸住宅
  • 自立、軽度の要介護構成者が対象の民間運営介護施設
  • 施設によって入居基準が決められている
5~50万円

※月額費用のほかに、初期費用や入居費用が必要になる場合があります。具体的な入居費用は各施設により違いますのでお問い合わせください。

この表を見ても明らかなように、介護施設への入所を希望する人は千差万別です。それぞれ人によって要介護度※も違うため、必要なケアも異なりますね。

要介護度とは

どれくらい介護が必要になるか、という介護サービスの必要度を示す度合いのこと。かならずしも病気の重さを表すものではありません。コンピューターにおける一次判定と、それを原案とした保健医療福祉の学識経験者が行う二次判定により要介護認定が行われます。

高齢者の介護施設はその施設ごとに特徴があります。

自分に必要なサービスは何かを考え、自分にあった施設を利用することが大切なんですね。

自分に合った施設がわからない!そんなときは専門家に相談を

介護施設の種類にはいろいろなものがあり、素人にはなかなかわかりにくいものです。

本当は希望の地域にある介護施設を訪問し、その人に合った介護サービスを提供する施設を目で確かめることがもっとも大切なこと。

とはいえ、なにかと忙しい毎日を過ごすなかで、施設選びに時間を割くことはなかなか難しいのが現状です。

おじいちゃんをすぐにでも入居させたいけど、どうやって入居先を選んであげたらいいのかしら?

介護保険サービスを利用するさい、担当のケアマネージャーがつき、ケアマネージャーが窓口となり施設さがしを行ってくれます。

ところがケアマネージャーといえど玉石混合ですから、「よいケアマネに出会える」とは限りません。

そこで自分自身でも情報収集を行うことが大切です。

自分自身で積極的に情報収集をすることで自然とよい施設かどうかの見極めも身に付きますし、知識が身につくことで担当のケアマネに意見をいうこともできるわけです。

そこでオススメしたいのが、きらケア 」です。

老人ホームや介護施設を選ぶ一番簡単な方法

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介護施設選びに欠かせないポイント!最適な施設選びのコツとは

この記事では、高齢者の介護施設にはどんな種類があるか、違いはなにか、どれくらいの費用がかかるかなどを解説してきました。

介護施設には公的機関が運営しているものと、民間企業が運営しているものがあり、公的機関が運営する施設は費用が比較的安く、民間企業が運営する施設は費用が高くなります。

そのほか高齢者のための住宅を提供する施設や、住宅のみならず食事や医療ケアも提供する施設、介護サービスを提供する施設などさまざまなものがあり、それぞれ利用できる対象が異なります。

たくさんある介護施設の中から、どのような点に注意して施設選びをすればよいのでしょうか。施設選びのポイントは次のとおりです。

介護施設選びのポイント

  • 施設の種類が自分に合っているか
  • 立地や環境が適しているか
  • 費用面でムリがないか
  • サービス内容は満足できるものか

これらのポイントを考慮に入れたうえで、希望の施設を絞り込み、まずは資料請求などで情報を集めましょう。

しかし資料やパンフレットで気に入ったとしても、入居してみるとずいぶん違っていたというようなこともあります。

そのような失敗を避けるためには、資料やパンフレットだけで判断せず、実際に足を運び、入居されている方の様子をご覧になること。

実際に見学したうえで、納得して入居先を決めることがオススメです。