キリスト教式・弔電の送り方!クリスチャンにオススメの台紙と例文を紹介

キリスト教の弔電の送り方

 

宗派や宗教によって、弔電の出し方やマナーが明確に分かれているというわけではありません。

しかし仏教とは違う考え方を持つキリスト教の場合、弔電を出す際に注意しなければならない点もあるんですよ。

あきらかに弔電を出す相手側が、キリスト教徒だとわかっている場合、どのようなことに注意して弔電を送ればよいのでしょうか?

この記事では、弔電の送り先がキリスト教であるときの弔電の送り方や、マナーの注意点について解説します。

キリスト教式の弔電を送ろう!真心を込める気持ちが第一

弔電とは、なんらかの事情で葬儀や葬式に出ることができなかった人が、亡くなった方への哀悼の意を伝えるための手段です。

もし先方さまの宗教がキリスト教だと知らず、誤って仏式の弔電を送ってしまったとしても、大きな問題があるわけではありません。

そもそも「やるかたない哀悼の心を、取り急ぎ申し伝えたい」という気持ちが大切なのであり、真心がこもっていれば先方さまに失礼ということはありません。

マナーにとらわれることなく、もっと自由な気持ちで弔電というツールを活用してみてくださいね。

 

キリスト教式の弔電!送るときの注意点は5つ!

とはいえ相手の宗教がキリスト教だと知っているにもかかわらず、仏式の弔電を送るのは、相手の宗教を軽んじることであり、よいことだとはいえません。

ここではキリスト教式で弔電を送るさいの注意点を解説します。注意点は次のとおり。

 

キリスト教式の弔電(注意点)

  • 宛名は喪主
  • 宛先の住所は自宅or教会
  • キリスト教式に適した台紙を使う
  • お悔やみの言葉は使わない
  • カトリックとプロテスタントの違いがある

 

これらの注意点について、詳しく解説します。

 

キリスト教式弔電の注意点!宛名は喪主

キリスト教式の葬儀でも、仏式のお葬式と同様に喪主が立てられます。

弔電の宛名は喪主名を書くのが一般的ですので、キリスト教式のお葬式であっても宛名の欄には喪主の名前を書きましょう。

一般的な宛名の書き方、宛名を喪主名以外にしたいときの書き方についての詳しい解説は「弔電の宛名はどう書く?書き方やマナーを文例付きで解説!」を読みください。

キリスト教式弔電の注意点!宛先の書き方

弔電の宛先・住所は、弔電を届けたい場所によって変わります。

キリスト教の葬儀は一般的に教会で行うことが多いため、葬儀の当日に自宅住所に届くようにしては、受取人が誰もいないなどということになってしまいます。

宛先を先方様の自宅住所にするのであれば、受け取る人の在宅が確実な日付にすべき。

もしくは宛先を葬儀が行われる会場(教会)にするのであれば、宛名には「喪主名」か「亡くなった方の名前」を間違いなく書いてください。

亡くなった方の名前を宛名にする場合の書き方例

〇〇様(亡くなった方の名前)ご遺族様
〇〇様(亡くなった方の名前)ご一同様

このように表記することによって、葬儀会場である教会側にも「誰に届いた弔電なのか」がわかりやすく、弔電が確実に受け取られるために役立ちます。

キリスト教式弔電の注意点!キリスト教式に適した台紙を使う

弔電によく使われている蓮の花のモチーフは、仏教の教えによるものなのでキリスト教用の弔電には適していません。

キリスト教用の弔電台紙を選ぶときには、表紙にユリやカスミソウなどの洋花がデザインされたものを選びましょう。

ゆりの花がデザインされたキリスト教用の台紙・祈(いのり)/VERY CARD

 

ゆりの刺繍が美しい台紙・真心(まごころ)/VERY CARD

キリスト教の葬儀では聖母マリアの花として、カトリック・プロテスタントともに白ユリが好まれます。

菊や蓮の花などをあしらった仏式の弔電も重厚感がありステキですが、洋花を用いるキリスト教式の台紙も清楚で可憐ですね。

キリスト教式弔電の注意点!お悔やみの言葉は用いない

キリスト教の葬儀には、「ご愁傷様です」という悲しみを表現する言葉は使いません。

キリスト教での「死」とは不幸な出来事ではなく、永遠の命の始まりであり、神の御許に召される喜ばしい出来事とされます。

そのため弔電のメッセージにも悲しみを表す語句は避け、「安らかにご永眠ください」というような表現にとどめます。

キリスト教式の弔電にそのまま使うことができる例文を、この記事の後半に紹介します。

キリスト教式弔電の注意点!カトリックとプロテスタント

仏教にも宗派があるように、キリスト教にもカトリックとプロテスタントがあり、死者を弔うマナーにも若干の違いがあります。

聖職者のことをカトリックでは「神父様」、プロテスタントでは「牧師様」。

礼拝で歌う歌のことをカトリックでは「聖歌」、プロテスタントでは「讃美歌」。

天に昇ることをカトリックでは「昇天」、プロテスタントでは「召天」となり、漢字とともに意味も違うものになってしまうのです。

もちろんキリスト教式のマナーに大枠で従っていれば、好意でお送りする弔電の内容に多少のミスがあったとしても咎められることはないでしょう。

しかし亡くなった方がクリスチャンで、キリスト教式の葬儀を行うと知ったとき、カトリックなのか、プロテスタントなのかも念のため確認しておくことがオススメです。

 

 

キリスト教式弔電でそのまま使えるオススメの例文を紹介

キリスト教を信仰しているお宅に弔電を送りたくても、実際にメッセージを文章にして送るのは、なかなか難しいもの。

まずは、キリスト教式の弔電に使ってはいけないとされる言葉は、次のとおりです。

キリスト教の弔電で使ってはいけない言葉

  • ご愁傷様
  • 成仏
  • 冥福
  • 浄土
  • 無念

これらの仏教用語や不吉な言葉、場違いな言葉を避け、当たり障りのない内容でメッセージを考えましょう。

また端的でありながら、ご遺族や葬儀の参列者の心を打つエピソードなどを添えることができたらパーフェクト。

ここではクリスチャンの方に弔電を送るさい、活用できる例文を紹介します。

神の御許に召された〇〇様を偲び、心より哀悼の意を表します。どうぞ安らかな旅立ちであるよう、お祈り申し上げます。

〇〇様ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。
すぐにでも駆けつけたい気持ちはありますが、遠方のため、やむを得ず参列できないことが残念でなりません。
どうぞ安らかに旅立たれんことを。

〇〇先生には、生前ひとかたならぬご温情を賜りました。
若く、考えの足りなかった私に、先生はまるで本当の子供にするように私を叱り、教え、諭してくださいました。
先生に教えられた数々の言葉を心に刻み、強く、しっかりとこの道を歩んでいきます。
神の御許に召され、麗しい天の花に囲まれた先生が、これからも心安らかに過ごされますようお祈りいたします。

このように文中に、故人とのつながりがわかるエピソードをさりげなく添えると、印象に残る弔電となるでしょう。

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やや長めのメッセージになってしまっても格安料金!オススメの弔電サービスについては「本当にオトクな弔電サービス教えます!」をお読みください。

ただ会社同士のつながりや、公的な弔電の場合には、できるだけ余分な文章を省き、簡素な内容にすることが望ましいでしょう。

 

キリスト教の弔電まとめ!基本を押さえて自由な内容に

この記事では、キリスト教の弔電を送る方法について解説してきました。

キリスト教で葬儀を行う方に弔電を送るのは、なんとなく気が引けてしまう人も多いかもしれません。

しかしキリスト教だからと言ってそれほどかしこまる必要はなく、基本的なマナーさえ押さえておけば、あとは通常の弔電と変わりません。

弔電で「葬儀に参列できず残念な気持ち」をストレートに伝えるだけでも、遺されたご家族さまに故人を偲ぶ気持ちが伝わるもの。

電報というツールを活用し、弔意を伝えてみてくださいね。