父が白内障手術をやってみた!ひょっとして手術失敗!?
2017年12月、80歳になる父は白内障の手術を受けました。
この年になるまで、病気らしい病気をすることもなかった父。
「最近、目の前に黒い虫がとぶ・・・」
と不安げに言い出したことがきっかけです。
どうやら飛蚊症(ひぶんしょう)の症状らしいことがわかりました。
「眼科に行ってみたら?」と勧めたところ近所の市民病院の医師から「白内障」と診断されました。
あれ?飛蚊症じゃないの?
飛蚊症とは
視界に黒い虫が飛んでいるように見える症状のこと。目の内部にある硝子体にシワができることで黒く見える生理的な飛蚊症と、網膜剥離など目の病気による飛蚊症があるそうです。
Contents
白内障は手術するしか治る道はない
その一方で白内障は水晶体の白濁が原因で、お年寄りがなりやすい病気だそうです。
いまのところ手術をするよりほかに治療の方法はありません。
「おかしいなあ、黒い虫が飛んでいるのは気になるが、視力が悪いなんてことないんだけどなあ」
父は納得いかない様子でした。
手術が嫌だという気持ちも、あるのでしょう。
しかし放っておいても白内障はよくなることはなく、悪くなるかもしれないことを聞き、それに怯えた父は結局手術の決心をしました。
白内障手術の前準備について
白内障手術の日取りが決まると、手術の前に検査がありました。目の検査のほかに、血圧や心電図、レントゲンの検査まで。
「こんな検査必要あるのか?治療費をカサマシするつもりだな!」
かなり被害妄想が入っているのですが、要するに、父は病院自体あまり好きではないのです(;´∀`)
手術後にかける、目にホコリやゴミが入らないようにするための「保護メガネ」も用意するように言われました。
↑楽天市場で購入した保護メガネ↑
白内障は日帰り手術もできる!手術当日のスケジュール
白内障の手術は日帰りでもOKだそうです。
入院費用を気にして、父は迷わず日帰りを選びましたが、同じ日に手術したほかの患者さん(同日に白内障の手術をした人は、なんと5人もいました!)は皆入院を選んでいたみたいです。
後から考えると病棟は暖房完備で暖かいし、いろいろ衛生的だし、孫はバタバタしないし、入院したほうがよかったかもしれないなあ、と内心後悔。
手術当日のスケジュールは、こんな感じでした。
白内障手術の当日のスケジュール
9:00 受付・診察
10:00 病棟案内・手術後の説明
待機
12:00 昼食
13:00 検温
14:00 手術開始
待機
17:00 回診
問題がなければ帰宅
病室は4人の相部屋で、カーテンで仕切って使うタイプです。
父はレンタルした寝間着に着替えると、照れくさそうに笑って、「囚人服みたいじゃないか。281番、並びなさい、ハイ。なんちゃって」と場違いな冗談をとばしていました。
白内障の手術は数十分で終わりました。
目の部分だけの局所麻酔なので意識がありますが、眼帯をした片方の目が痛々しい。
「先生が看護婦とおしゃべりしててうるさかった。手術と関係ない話だよ、べちゃくちゃと、大丈夫かと思ったよ」しかし声を潜めつつ、不満を口走るような元気はあります。
そのあと、やはり疲れたのか、父はしばらく眠りました。
病室のあちこちで患者の寝息が聞こえていました。
「いびきがうるさかった、よう眠れるなと感心するわ」父もグッスリだったくせに、よく言います。
夕方に医師の回診がありましたが、特に異常はないとのことで、帰宅の許可が出ました。
- 今日は風呂禁止
- 1週間は顔を洗うのも禁止
- 就寝時以外は保護メガネを常時かけること
- 抗生物質の内服と目薬の点眼を忘れないこと
- 明日朝9:00に診察に来ること
早く帰りたいばっかりにハイハイとうわの空で聞いていたせいで、翌日の診察時間を聞き忘れ、案の定遅刻して怒られました(←保護者の私が悪いんですとも、ええ)
普段は気ままな老後生活、時間に縛られることもない父なので、病院のタイムスケジュールで動いた一日はかなりストレスだったようです。仕方がないことなんですが、ね。
気になる手術費用は?白内障手術のトータルコストを公開
白内障手術にかかった費用は、次のとおり。
白内障手術費用・片目・日帰り(1割負担)
手術費用 | 22,000円 |
---|---|
寝間着やタオルのレンタルセット | 650円 |
術後の内服薬と目薬代 | 800円程度 |
※手術前検査や診察料は含みません。
どうでしょう?安い?高い?
どうやらネットで検索すると、これよりも安価にできる病院もあるようなので、手術料金は定価ではないみたいですね。
高いから手術が丁寧、安いから手術がザツ、というわけでもないんでしょうが。
術後の経過!これって失敗なの?白内障手術をしてモノが見にくくなった
術後の経過は良好とのことで、数日で眼帯が外されました。
しかし気になることが。
「なんだかものが見えにくくなった」
眼帯が外されて、父が言うのです。
同日に手術した手術仲間(?)は、「とてもよく見える。手術してよかった。雲が晴れたよう」と喜んでいる一方で、うちの父だけが「前より見えない。もやもやしている」と不安げに顔を曇らせます。
「失敗じゃないのか?」
主治医の先生は「手術は成功」と言っているそうなのですが・・・。
「損害補償しろと言われたくなくて、病院側は失敗といわないだけだ。失敗したのかもしれない」
このように私にはいっていますが、小心者の父は、診察の時に「手術後よく目が見えないのだが・・・」とは言いだせないようで、ますます自分の中だけで疑問を膨らませています。
「白内障手術 失敗」などのサジェストでググってみても、おなじような症状に苦しむ口コミにはいきあたりません。
そういえば先日のグーグルアップデートで、医療機関や企業以外の信頼性の担保されないサイトは上位表示され亡くなったのです。グーグルーーーー(´;ω;`)ウゥゥ
医療機関や専門家のフィルタがかかっていない口コミが読みたいときももあるんだよーーー!
とにかくよくわからないので、父にはほかの眼科でセカンドオピニオンを受けるようにアドバイスするしか仕方ありません。
そういううちにもう片方の目の手術の日にちが迫ってきます。(白内障の手術は片方ずつ行います)
父は「もう片方も調子が悪くなったら・・・」と不安がり、手術をキャンセルしたいと言い出しました。
でもなかなかキャンセルの電話をかけません。
「早くしないと、直前にキャンセルすると病院も迷惑だよ」
「・・・うん」
「エエかっこしい」の父は、断ることが苦手なのです、いい歳をして仕方のない父です。
しょうがないなあ、仕方ないから私がキャンセルの電話を入れました。
白内障手術のアフターフォローは半年ほど続くらしい・・・
病院に電話をかけたところ、キャンセルすることについて驚かれましたが「ほかの眼科にかかる」といったら、「そうなんですね」という返答のみで、引き止められたりはしませんでした。
手術したほうの目は、点眼などのアフターフォローが必要らしく、月一程度の診察が必要になるそうです。
その診察はしないのか?と聞かれました。
手術キャンセルし他院にかかるといった以上、父はこの病院で診察も受けづらかろうと慮った私は、「そちらの眼科で一緒に診てもらう」と返答しました。
父が白内障手術してみたまとめ!
その後父は別の個人医院にかかり、経過を診てもらいました。
そちらの診察でも「状態は悪くない」と診断されているようで、本人もほっと安心しています。
父が白内障手術をしたことについてまとめてみると、次のようなことがいえそうです。
- 白内障手術自体は短時間で終わる
- 手術を受けて「よく見えるようになった」という人も多い
- 治療に疑問があるならセカンドオピニオンを受けるべき
- 気弱なお年寄りには、病院との橋渡しを家族がフォローする
そもそも白内障の手術を自覚症状がない段階でするべきものなのか、そこにも疑問が残りました。
(それと、個人的にはグーグルから駆逐された医療系ブログをもとに戻してほしい、と思いました。)